私の更年期障害|一番辛いのは周囲の理解を得られないこと。同性の理解を得られないことがもどかしい(金澤智明さん)

寄稿:北海道在住 金澤智明さん(56歳)

皆さん、更年期障害は「障害」です。

更年期=汗をかく、と簡単に思われがち。なかには更年期は病気じゃない、と言い切る人までいます。更年期が重症化する人にとって、それはとても心ない言葉となってメンタルを傷つけます。なぜなら病気なのか単に弱っているだけなのか、本人が一番困惑しているから…。
体に不調をきたすだけではなく、体調もメンタルも自分でコントロールできない歯がゆさに心身が消耗しているのです。

体内の細胞が沸騰するような不快感と同時に、頭や首筋、胸元に大量の汗が流れるホットフラッシュ。その10分後には寒さに震えるという繰り返し。例えるなら、真夏と真冬が30分おきに訪れる感じでしょうか。心拍数が上がり強い動悸やめまいが伴うこともあり、場合によってはふらついて転倒するなど、ケガや事故につながることがあります(実際に階段から転落、車で追突事故に見舞われました…汗)。

人に会いたくない、会えない、立ち上がれない。耳鳴りが強くなって左耳の聴力が35%もダウン。聞き直しや物忘れ、勘違い&言い間違いが増え、自信も勇気も損なわれていきます。仕事に支障をきたし、日常生活もボンヤリ。加齢と老化による衰えも重なって、自分がダメ人間に思える負のスパイラルに陥ります。

私の場合、更年期障害の新薬を試す治験に臨んだことも重症化を味わうきっかけとなりました。治験前後と期間中の半年は、あらゆる薬を断ちサプリメントも摂取できません。治験者は、新薬・新薬&プラセボ(偽薬)・プラセボのみの服用に分けられますが、どうやら私は効き目がなく、強烈な更年期障害が直撃。前述した症状に悩まされ、更年期に「障害」がつく理由に納得しました。ただ少しでも、私の血液、私の心拍、私のメンタルデータが活かされ、今後に続く多くの女性に役立ててもらえることが救いですし、親身になってくださった医療機関や治験のコーディネーターには心から感謝しています。

これはあくまでも私に向けた投薬ですので、皆さんに当てはまるとは限りませんが、更年期障害の治療には、メノエイドパッチによるホルモン補充療法とプラセンタ注射、加味逍遙散(気持ちのアップダウン)、グランダキシン錠(ふわふわめまい)、不眠にマイスリー、過度な緊張を要する場面においては抗不安薬も処方してもらい、更年期用の薬をコンプリート状態で服用しています。これはクリニックの先生の協力と信頼関係なしでは難しく、常に私の病状に耳を傾け、最善を尽くしてくださっている証しです。

めまいや動悸、倦怠感などの症状を自覚し始めたのは45歳くらいから。けれど閉経そのものが55歳(現在56歳)と比較的遅く、更年期障害のピークを迎えた今、これまでの不調が単なる序章だったと知りました。10年も更年期を抱える辛さは誰にもわからない。そんな風に孤独を感じ、気づけば勝手に涙が流れてしまいます。

周りから見れば、かなり変な人。

このように、更年期で一番辛いのは周囲の理解を得られないことです。女性蔑視や性被害といったセクハラ(モラハラ)に対するものにも似て、異性はともかく同性の理解を得られないことがもどかしい。ましてや同世代にわかってもらえないときは、「障害」に対する「障害」さえ感じます。生理痛、排卵痛がみな異なるように、更年期もまた人それぞれ。人権尊重(保護)の観点からも、女性性を女性が深く理解することの難しさを、ここでも痛感しています。もし周囲に、妙にピリピリしている人や言動にいきづまっている人などを見かけたら、ちょっとの想像力と寛容さを忘れずにいたいものです。

更年期障害になって得たものは、ありのままの私を受け入れてくれる数少ない親友と仲間。そして、人生の後半戦を迎えるための準備と覚悟ができたこと。いろいろと不具合が発生し、気持ちが萎えていくなかで「弱さ(衰え)を認める強さ」を身につけることが大切なのかもしれません。

更年期障害によってもたらされた還暦へのカウントダウン
「あら~、どうしましょ!」と、すべてを笑い飛ばしながら
柳に風のまま、朗らかな私で生きようと思います。

金澤智明(カナザワ・チミョウ)さん Profile
昭和41年(1966)生まれ、札幌市出身
株式会社智恵の環代表取締役
厚真町観光大使
真狩(まっかり)村観光大使
札幌市製品開発アドバイザー

タウン誌の副編集長、地元新聞社の契約ライター、ラジオドキュメンタリーの構成作家などを経て、ストーリーに基づいたブランディングを多く手がけながら、地方自治体や農業生産者、地元企業のブランド化を図るプロジェクトに参加。魅力あるコトバづくり、モノづくりを通して、地域のリブランドに取り組むブランディングプロデューサーとして活動中

金澤智明さんのインスタグラム

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