堤絵理さんは世界を旅する料理家。25ヶ国を旅して5ヶ国に住んだ経験とこれからの夢をお聞きしました。

堤絵理

今現在は九州にお住まいですが、それ以前は25ヶ国を旅して5ヶ国に住んだ経験がある堤絵理さん。

コロナ禍が原因で北イタリアから2020年に日本に帰国された絵理さんに、これまでの人生の道のりを教えていただきたく、経歴とこれからの夢を手記にまとめていただくことが叶いましたので、ぜひご一読ください。

堤絵理

世界を旅する料理家
相棒は「まきちゃん」

ミセスなでしこ日本大会2021
ミドルミ部門準々グランプリ

経歴

幼少期から10代は、熱血バレエ少女で年2回のコンクール参加に向けて毎日スタジオに通うかたわら、本の虫で本をむさぶるように読んでいました。

20代はカンヌ、ヴェローナ、ロンドンに留学。

ロンドンでは芸術系大学でファッション写真をメインに写真を勉強していました。

学校卒業後は日本に帰国するも縁があり、再び海外生活の30代。

ロンドン生活がベースでしたが、元夫の経営戦略プロジェクトの関係でバルセロナ、イスタンブールでの生活も経験しました。

またその合間に、イタリアでの料理留学や北から南、東から西の各地方の家庭を回って家庭料理を学び、ロンドンの自宅でパスタ教室を主宰。

料理教室の他にも、イタリアからシェフを呼んで特別レッスンの企画や、フォートナム&メイソンでオリーブオイルとイタリア料理のコラボイベントを開催しました。

40代は日本に帰国後、離婚を経験。再起不能くらい落ち込みました。

この時も大変でした。夜中に自殺防止ダイアルに電話したこともあります。でもずっと話し中で、辛いのは私だけじゃないんだと逆に頑張らないとって思いました。

数年後、再び縁がありイタリアに移り、北イタリア郷土料理の知識を深めました。しかし、2年目でコロナ拡大。

コロナ禍のロックダウンで、家から出れない悶々を通り越して、今までのモヤモヤや不安がなんか吹っ切れしまって未来はどうなるか誰も予想出来ないなら、これからは興味のある町に住んでしたい事をしようと決めました。

第一弾として、日本の文化と食をきちんと体験したくて京都の調理師専門学校入学。

在学中は出張料理人として、卒業後の約半年は期間限定のカフェを長年続けていたブログの名前を使い my panettone and carrot cakes and dango と名付けてイタリア料理とイギリス焼き菓子を提供しました。

そして現在は九州に住居を移しています。

25ヶ国旅して、5ヶ国に住んで、東京の真ん中で生活して歴史溢れた京都で学び、結果、私は九州が肌に合っていると感じました。これから、この地でいろいろと広げていけたら嬉しいです。

これまで最大のピンチ

1番のピンチは…離婚かなと思ったのですが、振り返るとあれがあったから今があるので、それはそれで良かったような気もしています。

人生最大のピンチを挙げるとすると、そうですね…イタリアで生活している時にコロナがあれよあれよと拡大してロックダウンになった時かもしれません。

一度、感染者が確認されてからは状況が転がるように悪化し、ロックダウンで家から出れない期間がとても長くて大変で不安で、日本語、英語、イタリア語でとにかくニュースを手繰り寄せ情報の確保に必死でした。

大袈裟ではなくて生きて帰国出来ない可能性も考えました。

その当時、北イタリアの田舎で日本人が私しかいない地域で生活してたのですが、地球規模の疫病、家から出れないという誰も経験したことのない状況下で、イタリア内の価値観や衛生観念、文化の違いや言葉の違いなど、今まで目をつぶって流していけた事が流せなくなり、最終的に私は日本に帰国する事を決めました。

ただ、帰国を決めたといっても、コロナ禍で状況が不安定でフライトも続々とキャンセルになるし、愛犬もいるので無事に一緒に帰国できるか、感染しないか不安でしょうがなかったです。

これからの夢&目標

言葉(外国語)を話せることはゴールではなくて、新しいドアを開く鍵。

語学を勉強と捉えるよりも、興味や夢の実現の手段として取り組む方が上達が早いと感じます。

帰国後、東京では英語を、京都では日本語を子供に教えていた時期があるのですが、子供達も興味のあることから入って行くと覚えも早いし、集中力や理解度が違いました。

これは大人も子供も関係なく、理解出来るようになると少しずつ自信に繋がるし、新しい世界が広がります。

ちょっと偉そうに語ってしまいましたが、実は高校時代の英語は赤点を出すくらいとっても苦手でした。

ただただ機械的に覚えて行く単語や文法に意味を見出せませんでした。

では不得意からどうやって深く広げていったか?

私の場合は食に興味があり、各地のレシピ、料理の歴史やワイン、イギリスの焼き菓子等の記事を読みながら言葉を覚えていきました。

これからは今までの経験を活かして、英語やイギリスや料理に興味がある人に向けて、英語と料理をのんびりと楽しく学べる少人数制のサロンを年内にスタート予定です。


絵理さん、お忙しい中ありがとうございました。

絵理さんはご自身のSNSアカウントでも情報発信されていますので、こちらもぜひご参照ください。

絵理さんのさらなるご活躍と「まきちゃん」の末長い健康を祈りながら、本日の素敵な女性紹介とさせていただきます。

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