㈳介護ビューティ&メンタルケア協会理事の清水愛さん「要介護者と介護者に美容のチカラで元気を」

清水愛(しみず めぐみ)

2022年3月10日にご紹介させていただくのは、今年1月11日に一般社団法人 介護ビューティー&メンタルケア協会を設立したばかりの清水愛(しみず めぐみ)さんです。

介護ビューティー&メンタルケア協会設立の目的の一つとして、ケアプランの中に介護美容を取り入れて、介護保険サービスで利用できるようにしたいとのこと。

介護を身近に感じざるを得ない50代としては、ぜひともその詳細を教えていただきたく、理事を勤める清水愛さんに経歴含めて手記を寄せていただきました。

㈳介護ビューティ&メンタルケア協会 理事 清水 愛

【経歴】

7歳、七五三の時に美容院で髪を結い、メイクをしてもらった時にまるでお姫様になったような『幸せ』を感じる。

お化粧するだけで、髪を結ってもらうだけでこんなに嬉しいんだ、私も将来こんなことが出来る人になりたいと決意。

そこから一度もブレずに美容師を目指し、ハリウッド美容専門学校卒業後、美容師として5年勤務。その後、明治記念館の衣装室で、接客・衣装・挙式当日の対応など、約5年間で12000名以上もの接客を経験。

27歳で結婚、長男の出産を機に32歳で専業主婦に。

36歳、1週間後に長女を出産するタイミングで夫の転勤が決まり、大阪へ。

親兄弟もいない、友達もいない、子どもを連れて行く病院もわからない、人生最大の暗黒時代がはじまる。周りも転勤
族ばかりで、何でも話せる友達が出来てやっと心が軽くなってもすぐに離れ離れに。

そんな大阪での生活に限界を感じ、夫を残し子どもと3人東京に帰ることを決める。

東京に戻ると親や友だちがいる安心感はあったものの、夫を大阪に置いてきてしまった罪悪感や、実家での居候で気を遣いながらの生活、男親の代わりも一人でしなければならない日常にしんどさを感じ疲れ果て、気づけば心に大きな穴が。

そんな中、長男の小学校入学を機に美容師に戻ろうとするが、拘束時間が長いなど働き方が合わず断念。

その後、自分の言葉や表情ひとつで相手を笑顔にすることができる、また接する方の笑顔で自分自身が幸せになることに魅力を感じ、パートとして事務や銀行での接客経験などを経て、ジムのトレーナーに従事。

美容業界、ブライダル業界、フィットネス業界で計13年のサービス業を経験し、累計23000人以上もの接客、対応を行う。

2021年、70歳でヘルパーになった実母から介護業界の現状を聞き、自分に何か出来ることはないかと模索。

ずっと戻りたいと思っていた美容の世界で多くのシニア女性を輝かせたいとの想いで介護美容業界に足を踏み入れ、半年で50名以上の訪問施術を経験。

ご自宅に訪問する中で、介護される側だけではなく、介護する側のストレスや孤独に直面する。

自身も育児でストレスと孤独を抱えて苦しんだ経験から『ライフステージによって役割が変わる女性の自分らしさを守りたい』と、幼馴染の大野裕子と共に2022年1月一般社団法人 介護ビューティ&メンタルケア協会を設立。

【最大のピンチ】

第二子出産直前に主人の転勤が決まったこと。

出産予定日の一週間前に大阪への転勤が決まりました。転居などの準備期間はわずか二週間。

その間に出産、引っ越し先を決める、長男の幼稚園を決める、引っ越し準備。何とか全て終え生後間もない乳児を抱えて大阪へ。

知り合いも友だちもいない、主人は朝早く家を出て夜中に帰ってくる生活。孤独と不安に押しつぶされそうになりながら、毎日泣いて過ごしていました。

頼れる人が誰もいない状況で、私が急性胃腸炎になってしまったときは、幼い子ども二人に食事を与えることもできず、往復6時間の新幹線の距離、東京から母を呼び出したこともありました。

精神的にもどんどん追い詰められ、私は子どもたちと東京に帰ることを決意しました。主人とは別居になりましたが、東京の実家に帰ると、両親や友人のおかげで心身ともに元気になりました。

今は主人も東京に戻ってきて、再び家族で仲良く暮らしています。

この経験があったことによって、家族の絆や友人の大切さを心から知ることができました。辛い時こそどんな選択をするか、でその先の未来が辛いままか、明るいものに変わるのかが決まると思います。

今、私が笑って毎日幸せに過ごせているのは『あの辛い日々があったから』だと思っています。

【これからの夢や目標】

介護美容をもっともっと世の中に広めることです。

超高齢化社会と言われる日本、美容のチカラでもっともっと元気にすることができます。

いくつになっても「美」を諦めない。

高齢になり、皺がたくさんになったお肌はこれまで積み重ねてきた月日の幸せの数。そんなお肌に綺麗なアイシャドウを載せればキラキラと輝き、笑顔が溢れます。

そんな手に素敵な色のマニュキュアを塗れば、まだまだ幸せを掴める手に変わります。

美容は笑顔を引き出します。
笑顔は生きがいに繋がります。

「もう歳だから…」
「私のことなんて誰も見てないから…」

そんな言葉とはさようなら!

女性はいつまでも美しくいられます。

日々の生活に美容を取り入れることで心豊かに過ごしてほしい。
「美容」には前向きになれる無限の可能性があります。

新しいリップをつけるとワクワクする。
髪の色を変えたり、整えたりすると、ふと誰かに会いたくなる。
スキンケアをしっかり整えたら、ちょっと自信が出てきた。

そして介護をしている方たちにも「介護は楽しい」と思ってもらいたい。

そんなサポートをしていきたいと思っています。そしてケアプランの中にも介護美容を取り入れて、介護保険サービスで利用できるようにすることが目標です。


愛さん、お忙しい中ありがとうございました。

要介護者のみならず、介護者にもサービスを提供するという発想が素晴らしく、当編集部としても愛さんたちが設立された介護ビューティー&メンタルケア協会を応援したいと考えております。

その介護ビューティー&メンタルケア協会の公式サイトがこちらになります。

また、SNSを通して情報発信にも力を入れていくとのことですので、こちらのアカウントもぜひ注目したいところです。

清水愛さんfacebook

愛さんと志を同じくする介護ビューティー&メンタルケア協会の代表である大野裕子さんもご紹介させていただき、本日の美人さんとさせていただきます。

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