宝塚歌劇団第75期生「彩ひろみ」こと池本真弓さんは甲状腺ガンを乗り越えて再び歌の世界に

2022年5月5日にご紹介させていただくのは宝塚歌劇団第75期生で、花組の娘役「彩ひろみ」として活躍されていた池本真弓さんです。

真弓さんは宝塚歌劇団を退団後、結婚・出産を経て、男の子2人のお母さんとして過ごされていましたが、15年前にエンタメ業界に復帰されて多方面で活躍中の方。

その素敵な歌声と宝塚時代から変わらぬチャーミングな笑顔で周りの人を元気にしているということで早くから「今日の美人さん」としてご紹介したいと考えておりました。

しかし、今年2月に大きな手術を受けるとの情報が入り、掲載のやり取りを自重していた経緯がありました。

そして今回、術後の経過も順調とのことで、改めて手記をお願いしたところ

“一つ一つ大切に、自分なりに、読んで頂く方への気持ちを込めて拙いながら綴りました”
という文章をいただきましたので、ぜひお読みいただきますようお願いいたします。

昭和43年(1968)6月15日生まれの53歳、池本真弓さんの心のこもった文章がこちらになります。

池本真弓 私の半生と病気、そしてこれからの夢

●経歴

幼少よりお稽古事に励み、宝塚歌劇団に憧れ、受験。

第75期生として首席で合格を許される。

2年間の音楽学校生活の後卒業、宝塚歌劇団入団。

星組公演「春の踊り/ディガディガドゥ」で初舞台を踏み、翌年花組に配属。

「ベルサイユのバラ」
「ブラックジャック」
「火の鳥」
など数多くの作品に娘役として出演し、関西テレビのレポーターを一年間務めた経験も。

宝塚在団期間は7年間で、「哀しみのコルドバ/メガ・ヴィジョン」で宝塚を退団。

しかし、退団公演中に阪神大震災となり、宝塚歌劇は劇場の損傷が激しく上演が中止に。

たくさんの方々、またファンの皆様の署名などの力を頂き、飛天(現梅田芸術劇場)での公演を経て、無事大劇場で退団の時を迎える事ができ、ラストの舞台では大階段でソロの歌い手を務める。

退団後結婚、出産、育児を経て再び活動を再開。

ボーカル、ミュージカル、キッズモデル、タレントマナー演技など、宝塚で学んだ経験と知識を生かし、様々な講師活動を積む。

NPO財団では青年ミュージカルでオリジナル作品を手掛け、被災地へボランティア活動公演も行う。

現在は関西を中心として自身のライブ、幼稚園や養護施設、老人ホームでのコンサートに加え、兵庫・有馬温泉「陶泉御所坊」では谷崎潤一郎作品「春琴抄」を、日本舞踊名取の資格と舞台経験から朗読と舞で約7年演じ続けてきている。

本年6月にはいよいよ谷崎潤一郎記念館での開催も決定。

さらに近年はホテルイベントの企画プロデュース、音楽アドバイザーなど音楽家として活動の世界を広げている。

●今までのピンチ

○宝塚の受験は一度目は不合格。二度目の受験はラストチャンス。後がない状況でしたが別の道を選ばずの宝塚受験はまさにピンチでした。

○宝塚歌劇団在籍中、数回に渡る舞台での大きな怪我や病気によりドクターストップの休演も、本当にどの時もピンチでした。

○阪神大震災による自身の退団公演の中止から再開。災害によるものだった為、自分自身にはどうにも出来ないことでしたが、凄いピンチの期間でした。

思い返すと色々なピンチがありましたが、近年私に起こった大きなピンチ

それは

昨年1月、ミセスユニバースジャパン2021ファイナリストに選出頂き、日本大会に向けての努力を重ねていた頃、健康診断で医師から再度詳しい診察を要請された箇所がありました。

7月の日本大会後、8月に再検査で甲状腺に悪性の癌が見つかりました。

告知を受け、医師からは癌を温存するには不可能な大きさだからと手術を勧められるも、場所が声帯に近い場所、声をつかさどる反回神経に程近い場所だった為、声が元に戻る確証はないとの話があり、音楽を仕事としている私にはまさに経験したことのない大ピンチになりました。

声がなくなってしまったら
出せなくなってしまったら
違う声になってしまったら

想像すると
頭の中はぐちゃぐちゃで
涙しかなくて……

家族を初め、周りの人からは「命が一番、命に変わるものはない、手術に踏み切ってほしい」と言われ、私を心配してくれての言葉や感謝と受け止めながらも私にとって命の大切さは分かっても命と歌は天秤にかけられなくて…

涙が止まらず落ち込みもしましたが、私にとって一つの希望が浮かびました。

それは自分のCDを作ること。

歌を歌ってきた者として夢である自身のCD。その夢を心に描いた途端、涙は止まり前を向く事ができました。

CD制作はこのジャケットで、この楽曲で、この季節に表紙の撮影をして…、スタジオで録音、プレスetc. 頭の中にどんどんイメージが広がりました。

私の歌を支えてくれたミュージシャンは13人。普通では考え難い大所帯。一曲一曲違うメンバーでの録音を実現。

トロンボーン奏者として長男が、制作メンバーとして次男も一緒に加わり、たくさんの方々のご協力を頂き、異例の早さでCDを作ることが出来ました。

完成したCDは、クラウドファンディングさせて頂き、多くの支援を頂く事ができました。

手術に向かう日のギリギリ、最後の最後まで歌っていたくて、様々な場所で歌う機会を頂きたくさんのお客様に大好きな歌を聞いて頂きました。

2月、人生初の手術は無事成功。手術直後の声帯検査の結果、声帯に傷はついていなく、痛みはやはりありましたが、声は少し出ていました。傷口は約7センチ。

現在も首のストレッチや声のリハビリを続け、出来る事はどんどん増えています。癌の再発を防ぐ為に医師より処方頂きました薬を日々飲み続ける事で体調も整えています。

この病気にならなかったら知り得なかった事がたくさんありました。

今、心より思い感じる事は

「人間の持つ治癒力や信じる力」

生命に終わりがあるとしても
その時までは生きていきたい

本当に私の為にどれほどの方々が私へのエールをくれたでしょう。
全てに本当に本当に感謝しています。

この病気になったからこそ様々なことを学び得る事が出来ましたし、まだその途中だと思います。

私に起きた大ピンチはとても大きく感じるものでしたが、それはピンチではなく、様々な心情に気づく事のできた最大のチャンスだと捉え、これからはこの経験を活かしていけたらと心より思っています。

●これからの夢

今回、お声をかけて頂きました事も全てが、今、感謝しかありません。

今の私にはこれまで頂きました、たくさんの感謝を自分のこれからの生き方に変えて進んでいきたいと願い思う毎日です。

このように感じれるのも病気によって得たものだと思います。

かけて頂いたあたたかな気持ち、本当に楽になれた優しい言葉、聴いてもらえる場所、安心感。

同じように病気を持つ方々に、何か悩みを抱える人達に私なりのやり方で寄り添っていけたら。

まだ模索していますが、手術後の療養の時間やリハビリの時間に私の心に何度も尋ね、私が学んできた音楽の力で色々な思いを持って癒していけたら。

それらに関わる資格をこれから取りたいと考えています。

私の経験した事や大好きな歌、音楽が織りなす空間で何かが皆さんに届いて、何か少しでも役に立てたら笑顔になって頂けたら。

この経験を無駄にしない生き方をしていきたいと強く強く思っています。

夢はいつも持っていたい
どんな時も自分を奮い立たせてくれるから

今の正直な気持ちです。

残る人生

私らしさを忘れずに頑張ります。

池本真弓


真弓さん、お忙しい中での原稿執筆、本当にありがとうございました。

当編集部宛てに真弓さんの真心がこもったお手紙もいただき、編集部一同感激しております。

同封されておりました真弓さんの初CD「花、そして夢」を、この誌面でご紹介する許可もいただきましたので、ぜひ真弓さんの歌声をお聴きください。

東日本大震災の時、真弓さんたちがボランティア公演を現地でした際のオリジナルミュージカルの主題歌とのことで、その歌詞にも耳を澄ましたいところです。

「花、そして夢」
作詞:駒井多恵 彩ひろみ(池本真弓)
作曲:佐伯準一

●三角の再生ボタンをタップしてください。

真弓さんが一人の女性として、そして歌手やボーカル&ミュージカル講師、キッズモデル講師としても情報発信されているSNSアカウントはこちらになります。

また、真弓さんがミセスユニバース日本大会ファイナリストに選出された際の紹介記事とYouTube動画はこちらになりますのでぜひご参照ください。

BellissimaStyle ベリッシマスタイル

皆さまこんにちは。 7/1に行われる、ミセスユニバース日本大会ファイナリストの皆さまをご紹介しています。 ミセスユニバー…

大病を経験されたことで、さらに家族や周りの人たちを想う気持ちが強くなった真弓さんの存在は、私たち50代にとって尊敬の対象であり希望の灯。

真弓さんのこれからの人生にエールを送らせて頂きながら、本日の美人さんとして紹介させていただきます。

lit.link(リットリンク)

ミセスユニバースジャパン2021ファイナリスト、元宝塚歌劇団 花組 彩ひろみ、SNS、Youtube、ブログ、商品、HP…

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