着付けとテーブルマナーが学べる「桜エレガンス」を主宰する湯山あかねさんの半生

湯山あかね

2022年5月20日にご紹介させていただくのは、静岡県にお住まいの湯山あかねさんです。

あかねさんは着物講師歴26年、その生徒さんは300名以上というキャリアの持ち主ですが、昨年から着付け教室の名称を「桜エレガンス」として、着付け教室に加えてマナー講座も主宰するようになったとのこと。

今年の3月にはそのオフィシャルサイトもオープンしたとのことで、改めてあかねさんに着物との関りやご自身の半生を教えていただきたく、手記をお願いいたしました。

湯山あかねさんの半生とこれからの目標

昭和43年(1968)神奈川県小田原市生まれ。
幼児期は毎週末、小田原城に通って遊んでいました。

その後、静岡県に転居。現在は、母と二人で暮らしています。

私の着物との関わりは、HPに記載しておりますのでご参照いただければ幸いです。

大学で専攻した“着物”日本の民族衣装である着物について、学ぶことで日本人の美意識に深く触れたことにより、常に日本人としての心について意識してまいりました。
38歳の時にカナダへ2ヶ月間の短期留学をしました。滞在中に日本人としての自覚を強く意識することとなり、あらためて日本の素晴らしさを実感して、今日まで過ごしてまいりました。
マナーと聞くと多くの方が、堅苦しさを感じると思いますが、日本の所作やしきたりには「他者への配慮」そして「美意識」が長い年月をかけ構築されたものだと私は思います。
一人でも多くの方に伝えたい事『他者への心遣いと日本人としての美意識を磨く』日本人としての美意識を忘れず伝え続けてまいります。

出典引用元:プロフィール│着付け テーブルマナー

●これまでの人生の中の最大のピンチ

・・・ピンチなのかもしれない出来事は2回ありました。

1度目は27歳で父が急逝。

母と二人で急遽、父の事業を引き継ぐことになり、周りに迷惑のかからないように、信頼を失うことのないように、重い責任を背負いながらの生活に明け暮れる日々でした。

休みが平日しか取れない業種でしたので、友達とも会えない中、平日昼間の着付け教室に通うようになりました。

今から考えると、休みを着付け教室に通うことでストレスを貯めることなく過ごせていたのだと思います。

着付けの資格取得後は、仕事の休みの時は着付け教室として生徒さんに教える生活でした。現在の着付け教室の生徒さん達との良いご縁が、この時から始まりました。

2度目は、母の還暦をもって父から引き継いた事業を引退しようと準備し、その後は主人の事業を手伝う予定で動いている最中、主人が白血病に!

診断後、2日で逝ってしまいました。私が36歳の時です。

当時、私は子宮筋腫の摘出手術を受け、退院後一週間目の出来事で、術後一ヶ月受診の事を前日迄スッカリ忘れる程の激動の日々でした。

この時は2週間で8キロ体重が落ちました。

一年ほどは、父から引き継いた事業と主人の事業の閉鎖に費やし、ようやく落ち着いて過ごすことが出来るようになった時に、考え、たどり着いた事が

世の中には「好きな事=仕事」と、している人はどれだけいるのだろうか?

ということ。好きでない仕事をする多くの人は、仕事が合わない時は仕事を辞めたり転職する選択肢があるが、私は辞める選択肢がなかった中で10年間過ごしてきた。

これからの人生は、「大好きな事=仕事」にして生きてゆきたい

そこからは着付け教室主宰者として、たくさんの生徒さんとご縁を繋いでまいりました。

私の着付け教室は「入会金なし年会費無料」。

永久会員制度とは、どこにも謳っておりませんが、着付け教室の生徒さんとは一生のお付き合いと考えてご縁を繋いでまいりました。

コロナ禍前までは年に2回、生徒さん達と「着物でランチ会」を開催。

20回開催で終了してしまいましたが、着物が着られるようになっても着る機会が無いということのないように定期的に着物を着てお会いできる大切な機会でした。

●着付け教室を続けていて嬉しかったこと

私は、日本人の人生の節目には着物があると考えています。

「自分で着物が着られるようになりたい」
と、言っていた方が、お嬢さんが大きくなると
「振袖を着せられるようになりたい」

お孫さんの成長に合わせて
「お嫁さんや、お孫さんに着せてあげたい」

と、再び連絡をいただきご縁が深まる

結婚前に通っていた方が
「子どもの祝い着のサイズが合っているか見てほしい」

「袴の付け方を教えてほしい」

などと、お子さんを連れて訪ねて来られる

「お子さんが幼稚園に通うようになったからと着付け教室に通い始めた、その時のお子さんが成長、振袖購入の相談を受ける」

嬉しいかぎりです。

とても印象深い出来事は私の母に歳が近い生徒のMさん。長く通ってくださりましたが、他界されました。

一年後のお孫さんの七才のお祝いを楽しみに、準備の相談を受けていましたが間に合わず・・・。

その後、ご家族とも相談、依頼を受けて、タンスの中の整理のお手伝い。

七才のお祝いとお母様の装いの準備、それに卒園式と入学式のお母様の装いの準備もお手伝いさせていただきました。

こうしてMさんから相談を受けていたご意向を、全てお伝えすることが出来ました。

コロナ禍になり、すっかり着付け教室として生徒さん達にお声をかける機会がなくなってしまいましたが、個々には繋がっていますので、これからも一生のお付き合いは続くと信じて活動してまいります。

●これからの夢や目標

私にとってコロナ禍は、これまでのこと、これからの事を見つめ直す機会を与えてくれました。

今までの私の活動は、身の丈を知り、自分の手の届く範囲の、生活圏のみでした。

コロナ禍になり、Instagramを積極的に利用。今まででしたら知り得なかった新しい学びのzoomレッスンを受けました。

新しく知る世界は刺激的で楽しいと気付かされました。

そこで、新たな学びから資格を取得し「ジャパンエレガンススタイルアカデミー」の認定講師となりました。

マナー講師と着付け講師の相性はすごく良くて、やりたいことが次々に増えました。

昨年より、着付け教室の名称を「桜エレガンス」として、着付け教室とマナー講座を開催しています。

「着物deテーブルマナー」は、会席料理や西洋料理、アフタヌーンティー、中国料理、お鮨などの一流店で食事をとりながら“美しい所作でおこなうテーブルマナー”をお伝えしています。

着物姿での美しい所作を、洋服姿でも応用出来るようにお伝えしていますので、洋服姿の方にも参加していただき、ご好評いただいています。

着付け教室は、実技は全てマンツーマン指導で行っています。着物の教養座学内容は、zoom講座で出来るように構築中です。

コロナ禍の自粛生活を体験して、これからは、今までの自分の世界の枠を外して活動してみたいと考えています。

現在は、Instagramで繋がった新しい出会いと、新しい学びの毎日が楽しくて仕方ありません。

今年は着物のミセスコンテストにもチャレンジしています。

8月4日に開催される、NADESHIKO NIPPON関東大会にミセスなでしこファイナリストとして出場いたします。

今まで知らなかった新しい世界にワクワクしています。

湯山あかね


あかねさん、お忙しい中ありがとうございました。

あかねさんが主宰する着付け教室とテーブルマナーが学べる「桜エレガンス」のオフィシャルサイトはこちらになります。

また、あかねさんはSNSアカウントでも積極的に情報発信されていますので、こちらのアカウントも要チェックです。

あかねさんの手記を拝見し、まさに「人生、山あり谷あり」と実感させられました。そして、それらの過去を踏み越えて、今現在のあかねさんの神々しい存在に心から感謝したいと思います。

当編集部では、これからもあかねさんの動向に注目していくことを誓い、本日の美人さん紹介とさせていただきます。

lit.link(リットリンク)

和の心と所作で内なる輝きを引き出す、\美しい立ち居振る舞いと日本人ならではの心遣いの教養マナー講座/、SNS、YouTu…

50s.online編集部が考える“美人さん”とは『周りの人を元気にする大人の女性』。この新しい定義も広めたいと考えております。

「今日の美人さん」企画では、写真の掲載についてはご本人様からの了承を頂いております。画像・動画の無断使用は禁じられていますのでご注意ください。

Google News

Read full articles from 50s.online編集部 and explore endless to…