2022年9月28日にご紹介させていただくのは、作家で日本初の恋愛カウンセラーであり恋愛心理研究所所長の安藤房子(あんどう ふさこ)さんです。
房子さんは“アンジー”の愛称で親しまれており、メールカウンセラーの草分けとして延べ35000件以上のカウンセリングをしてきた実績の持ち主。
詩集「恋に効く魔法の言葉」3部作や五行歌集「ハートのてっぺん」など、商業出版の難しい詩歌の分野でも活躍。
婚活本「愛されて結婚する77のルール」は中国で、子育て心理学本「ママだいじょうぶ、我慢しなくていいんだよ」は韓国でも翻訳出版されており、そんな執筆やカウンセリング活動をインタビューさせていただきました。
恋の“絶望と再生”をテーマに活動する 安藤房子(アンジー)
●経歴を教えてください。
山形県出身です。父の仕事の関係で、子供の頃は転校を繰り返しました。厳しい家庭で、外で遊ぶことを制限され、勉強をしなさいとよく言われていた子供時代。中学時代まで友達は少なく、明るく振舞いながらも、周囲と打ち解けるのが苦手でした。
テレビで音楽番組「ザ・ベストテン」や「夜のヒットパレード」を見るのが一番の楽しみでした。高校生になると、性格は明るくなり友達はたくさんできましたが、レンタルレコード屋さんに通いつめる音楽好きなジミな部分を持つ子供でした。
音楽評論家の渋谷陽一さんのラジオ番組「サウンドストリート」というラジオ番組が大好きでね。終了するとわかった時には、なんとか番組を続けてほしくて学校で100人分の署名を集めて番組に送ってみたり。
とはいえ、決して音楽に詳しいわけでもなかったんです。中学時代には作曲で賞をもらったことはありましたけれど、コードがわかるわけでもない。ただ歌が好きな田舎の女の子でした。
さまざまな作詞家さんの影響を受けながら、ノートに詩を書く毎日。次第に恋愛小説もたくさん読むようになり、なにか書く仕事をしたいと考えていました。
作詞なのか出版なのか・・・とにかく書く仕事がしたくて、高校卒業後に都内の大学に進学して上京しました。大学では広告研究会に在籍しました。
卒業後はマスコミ関係に就職したかったのですが挫折。情報誌を出している不動産情報会社なら、もしかして書く仕事ができるかなと入社したものの、配属されたのは総務部庶務課。
毎日、部署の人にお茶を入れたり、植木にお水をやったり・・・あとは、当時は社内にピンク電話があったんですよ。その電話の10円玉を集めたり、同じフロアの人のお弁当を手配したり、文房具を管理したり、会議の記録や稟議書を管理したり・・・理想とはかけ離れた生活でした。
このままでは・・・と、コピーライター養成講座に通って、広告制作会社に転職。コピーライターになりました。当時は売り手市場だったのと、小さな会社への転職でしたから、なんとかなったのだと思います。
わかってはいましたが、広告コピーとは商品をアピールする文章。でも私が書きたかったのは、もっと自分の心の部分・・・なので、広告の仕事をしながらも作詞や小説など、幾つもの講座を受講しました。
コンテストに応募しながら作詞家を目指しましたが、雑誌でコラムやインタビュー記事を執筆する仕事が軌道に乗り、フリーライターへ。出版の道に進みました。
当時のインタビューで知り合った人脈は財産です。出会ったアーティストのマネジメントオフィスを運営することになったり、雑誌のグラビア頁をプロデュースしたり・・・いろんな仕事に発展もしました。当時から四半世紀のおつきあいの方が少なくありません。人に恵まれてると感じています。
~最大のピンチ~大失恋で過食症に。深い悩みを克服して日本初の恋愛カウンセラーへ
20代での大失恋です。長くつきあっていた彼と別れて、飛び込んだ恋。だけど数か月でふられて破綻し、過食嘔吐とお酒の毎日に。
18歳くらいからそれまでは「好きな人とはつきあえる」という恋愛がほとんどでしたので、いきなりどん底に突き落とされた気持ちでした。
当時の気持ちは私の著書「しあわせになるための別れのルール」にも書いていて、今もカドカワさんでkindle版が出版されています。
その失恋がきっかけで心理学を学び、日本初の恋愛カウンセラーとして開業。執筆と二足の草鞋になりました。
恋愛分野の執筆にもエネルギーを注ぎ「恋に効く魔法の言葉」という詩集3部作で作家デビューしました。
この詩集は、恋愛がうまくいく心理学メソッドを詩にしたもの。アマゾンでもカテゴリーですべてベスト3に入りました。
この本の元の原稿は、広告制作会社でコピーライターをしていた時代に、誰にも、どこからも依頼されていないのに書き続けていたモノが元となっています。
毎朝、会社に行く前に必ず自由が丘の駅前のファーストキッチンに立ち寄り、たった30分でもいいから詩を書いていた。こういう、オファーのない仕事をする時間を私は「未来時間」と呼んでいて、今も同じようにやっています。
目の前の仕事はもちろん大事。でも、未来を見据えた準備もしていくことが、なりたい自分に向かうためには必要と考えています。私は器用なタイプではないので、こうして地道にコツコツやり続けるしかなかったのです。
こうして振り返ってみると、人生最大のピンチが、私の仕事の大きなチャンスにもなったのですから不思議です。詩集や五行歌集出版のあとは恋愛心理学関連の書籍を出版。
韓国や中国で翻訳出版をしていただきました。自分でも驚くほど仕事がうまくいき、一時期は8本の連載をかかえ、毎週のようにテレビやラジオ出演の依頼をいただきました。
キー局とNHKはすべて出演させていただき、恋愛番組のレギュラーやMCなども体験しました。ビートたけしさんやバナナマンさん、フットボールアワーズさん、JUJUさん・・・さまざまな方の番組でお世話になり、雑誌取材や監修の仕事も増えていったのです。
~今後の夢~郷ひろみさんの歌を作詞して、著書を欧米で翻訳出版したい
私が運営する恋愛心理研究所は、恋愛相談を行なうカウンセリングオフィスです。そしてもう一つ。恋愛コンテンツ制作や講演・セミナー、メディア出演などのクリエイティブ・ワークもしています。すべては、「恋する女子を応援したい」という1テーマに向かっての事業内容です。
カウンセリングについては、もともと行なっている、自己肯定感を高めるための書き込みシートが定番メニュー。
自身のビジュアル面に自信のない女子向けに、ダイエットカウンセリングや姿勢改善などもアドバイスしています。最近では、ポエム・セラピーを推奨しています。
心の悩みを、まずは口に出してつぶやくこと。
それを詩にして心を解放していくプログラムです。これまでもそうでしたが、私の特徴は、さまざまなカウンセリングスタイルをチョイスしていただけること。
今後も、みなさんがカンタンに取り組めて効果のあることを開発し、提案していきたいですね。
執筆面では、久しぶりに詩作に力を入れています。子供の頃からいちばん書いていたのが“詩”。なので、人生の後半戦は、詩的表現に力を注ぐつもりです。
インスタでは“恋に効く詩の世界”というテーマでアカウントを運営していますが、ありがたいことにたくさんの方にお読みいただき、メッセージもいただきます。
このアカウントをもっと育てて、いつかはクリエイトを目指す若い世代を支援する活動ができたらと思います。
本も、夢があります。私の本は、韓国や中国では翻訳出版されましたが、欧米ではまだ。生きている間に実現したいですね。ベストセラーも出したことがないので、出せたら。インスタの詩も本にしていけたらと思います。
また、これまでkindle版は、いつも出版社さんがしてくださっていましたが、今後は自分でも出版できたら自由度が高まると感じています。
出版できるようになれば、その方法を人に伝達もできる。周囲の方のクリエイト活動のお手伝いもできますよね。
作詞家になりたいという夢も、もう一度追いかけたいです。私の詞は、20年くらい前にインディーズで1枚だけCD化されました。
「Body&Soul Crazy」という作品なのですが、ググっても出てこないんですよ(笑)。あれほど作詞をがんばっていたのに悲しいじゃないですか。
手元にはかなりの数の作品があって、この夏には、私が25年ほど前に作詞作曲した「Crawl」という歌を、いとうななさんと吉崎さとしさんいうプロの方がインスタで歌ってくださいました。
25年もの間、私にしか口ずさんでもらえなかった歌が、プロの方の力でインスタのフォロワーさんにお届けできたこと、とても嬉しかったです。こうした活動から何か大きな流れができればと思います。
そうそう、今はSNSですごい有名な方ともつながれるでしょう? 郷ひろみさんがインスタライブしていたらコメントしたり、自分があげるストーリーズで郷さんをメンションできるでき時代。
ですから、かつてよりアピールの手段が増えてるということですよね? いつか郷さんの唄を作詞してみたいですね。
実はもう25年くらい前に、郷さんのアルバムの作詞のコンペに参加したことがあるんです。
私、いつも猪突猛進なんですけれどね。その時も、なんのつてもないまま郷さんのレコード会社に電話をして「作詞をさせてください」ってお願いしたんです。
担当の方が電話に出てくださって、なんと会ってくださった。「ちょうどアルバムを作るところなんです」とのことで、作詞のコンペに、確か4曲くらい参加させていただいたんです。
今でも、当時の担当さんにファックスした詞が一部残っていますよ。結局採用にならなかったのですが、もう一度その夢をって思います。
だって、もし実現したらすごくないですか? 作詞家を目指した私が郷さんの詞をひとつでも書けたら、最高ですね(笑)
私はいつも、“夢は大きく”と思っています。そして、周囲の人たちが呆れるくらい、こうと決めたらその道を歩みます。
学生時代につきあっていた彼からは「書く仕事なんて、本当に才能のある人の一握りしかできない、おまえには無理だよ」と言われました。
でもほら、私、やれたじゃないですか? それは決して私に才能があったからではありません。単に、諦めが悪かったから。
何度失敗しても、何度断られても、諦めなかったからです。
だから、これからも“やれる”と思うんです。努力は必ず報われる。理解してくれる人は現れる。
そして、出る杭は打たれるけれど、“出過ぎた杭”は打たれないと思います。だから私は、常に“出過ぎた杭”でありたい。
時間には限りがあります。今後はますます、したいことを追い続けるだけではなく、“これはしない”と、しないことを決めて、無駄な時間をできるだけ断捨離をして、夢を実現していきたいですね。
房子さん、お忙しい中ありがとうございました。
インタビュー中に話題に上がった房子さんの著書はamazonで販売されておりますので興味のある方はぜひチェックしてみてください(表紙をタップするとジャンプします)。
冒頭で房子さんを“日本初の恋愛カウンセラー”とご紹介させていただきましたが、その由来は
ただ「カウンセラー」としてネットで活動しても
お客様の目にとまらないだろうと思いました。
そして、私自身が大失恋を体験していたため、
恋愛で同じように苦しんでいる方たちの
役に立ちたいという思いから、
恋愛カウンセラーと名乗ろうと決めました。
決めたときにネット検索をしましたところ、
1件もヒットしなかった。
このことから、以来、
日本初の恋愛カウンセラーと名乗っています。
とのことです。そんなご自身のプロフィールを含めて、これまでの実績や恋に悩む女性たちを応援するコンテンツが掲載されている「恋愛心理研究所」の公式サイトはこちらになります(画像をタップするとジャンプします)。
また、房子さんはSNSアカウントでも積極的に情報発信されていますので、こちらも要チェックです。
このブログへようこそ!恋愛心理研究所所長、日本初の恋愛カウンセラーで作家の安藤房子です。日々、電話やメール、対面カウンセ…
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— 安藤房子(アンジー) (@love_an) September 10, 2022
インスタグラムでは音のない詩のリール「音無詩(おとなし)シリーズ」が大人気となっています。
取材中の房子さんは、常に笑みを絶やさない素敵な大人の女性でした。
人を愛する気持ちは年齢に関係なく大切にしたい感情です。そんな愛や恋に惑う世の中の女性たちに温かい言葉を送り続ける房子さん心から感謝するとともに、これからも房子さんの動向に注目していきたいと思います(50s.online編集部)。
日本初の恋愛カウンセラー・アンジーこと安藤房子の公式サイト。過去に35000件以上の恋愛相談実績。心と身体両面からのアプ…
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