2023年4月10日にご紹介させていただくのは、東京品川でオーダーメイド婦人服の販売と洋裁教室をてがけている深田恭美(ふかだ きょうみ)さんです。
恭美さんは、武蔵工業大学(現:東京都市大学)工学部卒。キヤノン(株)に新卒入社し、SEとしてシステム開発等に携わり30歳の時に退社。そして東京服装文化学院に入学したという異色の経歴の持ち主。
そのあたりの経緯を含めて「一人ひとりの欲しい服を追求して約30年」というこれまでの人生を歩みを教えていただきたく、恭美さんに手記にまとめていただくことが叶いましたので、ぜひご一読ください。
深田恭美「婦人服オーダーFillty」
(財)色彩検定協会認定1級カラーコーディネーター
CSCA認定16タイプ・パーソナルカラーアナリスト
バースカラージュニアインストラクター
経歴
東京生まれ、千葉県育ち。東京在住。
子供の頃は運動が大好きで、じっと座って針を持つことは想像できない子供でした。中学高校時代に入り、友人の影響で編み物や刺しゅうをするようになり、おしゃれに目覚めた大学生になってから、母に教わりながらスカートを作ったことで、だんだんと洋裁に興味を持ち始めました。
社会人になったのはちょうどバブル時代。ビッグショルダーで通勤で着る洋服のサイズが合わず、「どこかに私好みの私サイズの洋服が売っているはず…」と10年間で1000万円近く洋服に投資しました!が、結局見つけられず…。
同じように友人にもサイズが合わなくて悩んでいる人がいたことから、悩んでいる人が満足する洋服を作りたいと思い始め、会社を辞めて専門学校に通ったことが今の仕事のきっかけとなりました。
専門学校を卒業後は、オーダーサロンで5年ほど修行。そこで、一人ひとりのニーズに応えた、学校では学べない実用的な技術を学びました。また、結婚・出産後に、元文化学園の講師だった先生に10年ほどオーダー服について学び、仮縫いの技術や洋服はどうあるべきものなのかなど、今皆さんにお伝えしている知識をたくさん学んだのです。
その先生に初めて仮縫いして頂いて、自分の体に合わせたジャケットを自分で作った際に、すごい衝撃を受けました!
「体に吸い付くようなフィット感なのにきつくない!」「着ていないくらいに軽くて、セーターみたいに暖かい」
そして、体に合った洋服の素晴らしさと感動を、洋服で悩んでいる一人でも多くの方に知ってほしい!!
そこで、子供が中学生になった時に、オーダーメイドの仕事をしようと動き始めました。
「オーダー服を作ります」と言っても、すぐにお客様は来るはずもありません。そこでオーダーで培った技術を使って、パターンや仮縫い・既製服の効率的な縫い方などをお伝えする洋裁教室を始めました。それと同時に、SNSを学び、様々な交流会に入り、たくさんのイベントに参加して人脈を広げる活動もしてきました。
そして、徐々に私がオーダー服を作っていることを知って頂き、知り合いなどからご注文をいただけるようになってきたのです。そして今は、ネットからお問合せやご注文のご相談をいただけるようになりました。
私の作るオーダー服は何度も仮縫いを重ねるので、既製服にはないフィット感とスタイルがよく見えると言っていただけます。私はオーダー服を作ることで、私が感じた感動を一人づつ、一歩一歩お伝えしています。
出典引用元:Profile – 婦人服オーダーFillty
最大のピンチ
娘が5歳の時、夫がトラブルで会社を突然辞め、私も働かざるを得なくなったことです。
それまでは、専業主婦をしながら周りのサイズで困っている人の洋服が縫えれば良いな~と思っていました。ですが、突然収入が途絶えたため、パートで働き始めることに。41歳の時でした。
3年ほど続けた時に「どうせ働かなければならないなら、やりたい仕事をしたい」と思い、専門学校に行っていた時の「その人サイズの服を作ってあげたい」という夢に近づきたいと思うようになりました。
まず、パート先をアパレルメーカーに変え、仕事をしながら知人に紹介したもらった個人の先生から洋裁のレッスンを受け始めるなど、全てのことをファッションや洋裁に関わるように少しずつ変えていったのです。
言い換えれば、この人生最大のピンチが、今の私の原点と言っても過言ではないかもしれません。
これからの夢&目標
私が目指すのは「一人ひとりの欲しいと思う服を叶えて差し上げたい」ということです。
だからご要望があれば、今後も市販では売っていない商品を作っていきたいと思っています。
現在の「カラーオーダーブラウス」もパーソナルカラーの洋服が売っていないという声を聞いて作りました。そして襟の形もご要望に合わせて各種取り込んでいます。
このようにして、自分の欲しいものを手に入れる喜びを感じてもらうことで、安物を使い捨てするのではなく、自分が欲しいと思う洋服を作るという風潮を作っていきたいです。
オーダー服は確かに高価かもしれませんが、お気に入りの似合う洋服を手に入れたなら、長く大切に着ていきますから、中途半端なものを何度も買うことを考えるとコスト的にも変わりません。そして廃棄する洋服も減ります。
また、その大切な洋服を子供や孫に受け継ぐことで、家族の思い出も受け継がれ、親子の絆も強まります。
上質な洋服を手に入れることは、コスパが良いだけでなく、環境にも、そして親子の絆にも影響を与えることですので、洋服を通じて、良い物を大切にする優しい社会を作っていきたいと思っています。
最近、各種診断が流行っていますが、診断を受けて似合う洋服が選べるようになっている人は、まだ少ないようです。
だから、1000万円近くも洋服に投資して沢山の洋服を見てきて、更に洋裁で洋服の構造や形を見る目を持っている私だからこそ、皆さんに似合う洋服を見きわめる方法をお伝えできると自負しています。
また、理系出身ですから、感覚ではなく洋服を理論的に選ぶ方法をお伝えしていけるとも思っています。
この春からYouTubeチャンネルをリニューアルして情報発信していますので、ぜひご視聴ください。
そして、洋服で迷うことをなくしていきたい、そして迷ったら「Fillty」にいけばどうにかしてくれる、そんなサロンになっていきたいと思っています。
恭美さん、お忙しい中ありがとうございました。
恭美さんが情熱を注いでる「婦人服オーダーFillty」の公式サイトはこちらになります。
※画像をタップするとジャンプします。
恭美さんはYouTubeを含めて、ご自身のSNSアカウントで積極的に情報発信されていますので、こちらも要チェックです。
●YouTube
スカートに合わせて綺麗なアップルグリーン??のブラウスを作りました?
カラーオーダーブラウスは、パーソナルカラーで作るだけでなく、コーディネートを、完成させるためにもお役に立ちます??
詳しくはこちらから??https://t.co/TnQFs2spI0 pic.twitter.com/Cwyki6oKy9
— 深田恭美Fillty*レディースオーダーメイド服 (@FKyomi) March 28, 2023
●Instagram
50代60代女性のファッションリーダーとして、さらなる活躍が期待される深田恭美さんの動向にこれからも注目していきたいと思います(50s.online編集部)。
東京品川で美的シルエットオーダーメイド、パーソナル洋裁教室、そして「大人の裁縫箱」の販売をしています。実は子供の頃は、あ…
「今日の美人さん」企画では、写真の掲載についてはご本人様からの了承を頂いております。画像・動画の無断使用は禁じられていますのでご注意ください。