2022年8月19日にご紹介させていただくのは、今月に64回目の誕生日を迎えられた大阪府にお住まいの池上純子(いけがみ すみこ)さんです。
純子さんは繊維や分子をコンセプトにした空間表現アーティストとして、世界各国の美術展に招待されている方。
また、ジャワ島中部大地震の救済プロジェクトや、ジョグジャカルタでの子ども創造音楽祭に携わるなどワールドワイドな活動をされる一方で、地域に根付いたJAZZバンドでソプラノサックスを吹くエンターティナーという一面も。
趣味は蘭栽培、北アルプス登山、スイミング、毎日1万歩くこと。目標は生涯体重体型を変えない身体の維持ということで、このバイタリティーの源は一体どこにあるのかをぜひ教えていただきたく、手記を寄せていただきました。
アーティスト 池上純子
昭和33年生まれ。
大学では日常を円滑に熟す為の染色、図学、テキスタイルデザイン、和裁、洋裁、育児心理、食物、繊維化学、染色科学、等を学びました。
後に、繊維の分子構造の美しさと繊維の魅力に惹かれ、ARTの世界に引き込まれていきます。
どれも今の私の為に必要な要素を学んだと、今振り返れば思います。
大学を出てすぐに結婚し、20才代は2児の子育てに追われ、逃げるように毎日近所の万博公園に子供たちを連れ出しました。
春秋は自然と共に過ごし自然観察館や児童文学館に、冬夏は国立国際美術館、国立民族学博物館で過ごし、心を解き放つ場所でした。
星や野鳥、野草に花、蛍に現代美術に文化人類学。毎日が学びの場であり、その後の仕事場となり美術家としての出発点となりました。
そのうち我が家に近所の子どもたちが集まるようになり、工作やお絵かきの場となりました。
30才の時に家をアトリエとして運営し始め、好きな絵を描いて我街で展覧会を開きました。
やがて、作品は繊維や分子をコンセプトに立体の空間表現、installation artとなり、来るご縁がつながり京都、東京銀座で個展をすることに。
回数を重ねると、さらに仲間ができフランス、スペイン、スェーデンとスェーデン大使館、慶熙大学校、インドネシア国立芸術大学(ISI)、そしてジョグジャビエンナーレ美術展に招待され参加する事となりました。
50歳になる頃には研究者と美術家、音楽家が共にアイデアを出し現地の大学と協力し合い、障害者の為の音楽祭参加を試みるプロジェクトや、大地震で土に埋まった楽器を再生し再び街に音楽を取り戻すという地震の応援のプロジェクトなど、多岐にわたったプロジェクトを関西の大学チームと展開しました。
しかし、両親の介護や夫の入院、子らの結婚、出産と続く10年の間、自宅から離れられない生活に。
インドネシア・ジャカルタで日本人グループが演奏していた、ソプラノサックスに魅せられて、48歳の時に軽い気持ちでサックスを習い始め、セッションで知り合った仲間とJAZZバンドを組んで近隣での演奏を始めました。
地域の施設慰問演奏や近隣の市のジャズフェスティバル、中之島や万博公園のイベント、北摂近辺のカフェやダイニングバー等で、コロナ前は年間35回ほど演奏しました。
今月で64歳になり、音楽演奏は16年間楽しく続いています。
今後も自分の気の流れに従い、表現する事を楽しみ聴衆の皆様の癒しの異空間を作っていきたいと思います。
作品展ホームページ
ジョグジャカルタ ハルモニプロジェクトのブログ
マンディサマサマプロジェクト
中部ジャワ地震救済プロジェクト
純子さん、お忙しい中ありがとうございました。
純子さんから作品の写真をいただいておりますので、ぜひご覧ください。
純子さんは2021年のミセス日本グランプリ・ファイナリストでもあります。その華麗なお姿は世の中の60代女性を多いに励ますことでしょう。
60代女性の可能性を拡げ続ける純子さんの存在に感謝するとともに、これからも純子さんの動向に注目していきたいと思います(50s.online編集部)。
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