京都 貝合わせ 貝覆い とも藤の佐藤朋子さん「蛤の貝殻を通して日本の文化を発信して参ります」

佐藤朋子

撮影:佐々木美佳氏

2022年8月3日にご紹介させていただくのは、京都市で蛤の貝殻を使用したオリジナル商品の製作、販売、貝合わせ制作用の貝殻の販売をされている「とも藤」代表の佐藤朋子さんです。

“日本で唯一の貝殻専門販売業”をされている朋子さんに、ぜひ貝殻の販売に至る経緯を教えていただきたく、経歴を含めて手記を寄せていただきました。

貝合わせ 貝覆い とも藤|佐藤朋子

昭和48年(1973)、京都市中京区の呉服店の長女として生まれ、日本の伝統文化に触れて育ちました。

20代の頃は、人形店や呉服店に勤務。28歳の時、画家の佐藤潤と結婚しました。結婚当初、佐藤潤はアルバイトをしながら画家として活動をしていました。

私は3年後に長男を出産、現在高校2年生となっています。私の人生で最も衝撃だった出来事は、5年前のある日、全く見知らぬ人から30個の蛤の貝殻が送られてきたことです。

その貝殻は蛤料理店の女将さんが集めておられた物でした。

実は、送られてくる数ヶ月前、夫に「大蛤の貝殻で貝合わせを作って欲しい」という依頼があり「貝殻を送っていただいたら描きますよ」と夫は御返事していたそうです。

私はそれを知らなかったので、突然のことに衝撃を受けました。私は両手に蛤を持ち「こんなにあれば貝合わせ遊びができるよ!」と叫びました。

私は子供の頃より、平安時代に大変興味があり、趣味で平安時代のことを調べたり、ゆかりの地を訪ねたりしてきました。

特に蛤や貝桶は着物の文様として知っていましたから、蛤の貝殻を手にしたときにすぐに「貝合わせ遊びができる」と思ったのです。

私は蛤貝殻を送ってくださった宮崎県のはまぐり料理店と連絡を取り合い、実際に宮崎に行って、その料理店の女将さんが集めておられた4千個以上はある蛤の貝殻を全て買いました。

すごい分量ですので、自宅の一部を改装し、アルバイトを雇い貝殻を整理していますが、整理は5年たった今もまだ終わっていません。

同時に、貝殻の洗浄方法も研究し、貝殻の洗浄を毎日行っています。はまぐりだけでなく、貝殻は匂いがします。また、貝合わせ用に使用するためには殻皮や蝶番を外し、天日干しをしなければなりません。

今、所有している全ての貝殻の洗浄や整理にはまだ何年もかかるでしょう。

それと同時に、インスタグラムなどのSNSで蛤や貝合わせの魅力を伝えるようになりますと、全国から蛤の貝殻を売って欲しいという連絡がきました。

こうして、私は日本に一人の蛤の貝殻専門販売業を始めることになったのです。

テレビやラジオに出演するようになったり、講演の依頼がきたりするようになりました。

自分で企画をして貝合わせのイベントや展示会を開催したり、ワークショップを行ったりしています。

夫は画家として様々に活動していますが、私の人生は一生裏方だと思って生きていました。
でも、まさか自分もこのような形で自分の好きな世界を発信していけるとは思いもよりませんでした。

蛤は古くから縁結び、良縁祈願、夫婦円満の象徴とされていますが、私と蛤の縁は、ある日突然、向こうから扉を開いてやってきて、私は一瞬で蛤に魅了され、もう一生、蛤を手放したくないと思ったのです。

私は蛤の貝殻を通して日本の文化を発信して参ります。


朋子さん、お忙しい中ありがとうございました。

朋子さんはYouTubeでも情報発信されていますので、ぜひご参照ください。

YouTube

一般社団法人 貝合わせ貝覆文化協会 貝合わせ貝覆いとも藤 京都にて貝合わせと貝覆いの製作販売、蛤の貝殻の販売、貝合わせ…

そして、こちらが朋子さんが代表を務められている「貝合わせ 貝覆い とも藤」の公式サイトになります。

※画像をタップするとジャンプします。

蛤の貝殻を通して日本の文化を発信している朋子さんのSNSアカウントはこちらになります。

今年で結婚20周年を迎えた朋子さんご夫婦。これからもお二人揃って日本の文化を牽引していただけることを期待して本日の美人さん紹介とさせていただきます。

●朋子さんのパートナー佐藤潤氏の公式サイト

佐藤潤 Art Collection

江戸時代の絵師たちに影響をうけながらも現代の暮らしに寄り添うモダンな画風で動物たちを描く画家、佐藤潤。絶滅危惧種の動物た…

貝合わせ 貝覆い とも藤

京都市北区賀茂川近くのアトリエにて、現代の暮らしに馴染む貝合わせ貝覆いの製作販売とも藤です。平安時代から悠久の時を経て、…


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