小森谷華蓮さん「食物アレルギーを持つ子供の子育てで得た経験で地球に恩返ししていきたい」

小森谷華蓮

神奈川県川崎市にお住まいの小森谷華蓮(こもりや かれん)さんは、オーガニック料理ソムリエとして活動されている方です。

スーパーフード&アンチエイジング料理プランナーとしても活動する原点となったのは、2人の息子さんがきっかけだったとのこと。

その経緯を含めて華蓮さんのこれからの目標を教えていただきたく、手記にまとめていただくことが叶いましたので、ぜひご一読ください。

小森谷華蓮(こもりや かれん)

一般社団法人日本オーガニックライフ協会
オーガニック料理ソムリエ

アンチエイジング料理プランナー
食品添加物エキスパート
スーパ-フ-ドプランナ-

昭和37年(1962)11月15日生まれ 60歳

幼少期

茨城県の農家育ちの両親の元に生まれ、夏休みに父方の実家によく預けられる。

祖父の家は養鶏場をしていて、玉子を生まなくなった鶏をさばくのを見てしまい、その後、玉子や肉を食べられなくなる。

元々農家育ちの母から、穀物と野菜中心の慎ましい生活を教えられる。

10代

17歳の時に、縁の下の力持ちの秘書に憧れ、神田外語学院の英文秘書課へ進む。振り返れば、18~20歳までの2年間が一番勉強をした時代。スピーチコンテストで準優勝をもらう。

20代

上場企業の秘書として途中転職をするも8年務める。20代最後の記念に長男を出産後、エアロビクスのアマチュア大会に出場する。

30代~40代

生まれた時からいびきをかく長男。おっぱいが上手く飲めず、病院を転々とする中、正食(せいしょく)というものに出会う。

当時あまり情報がない中、オーガニック食材も高価で手が出ず、母乳もあげなければならないし、調べれば調べるほど食汚染を知り、食べる物がなくなりメルエール病で倒れる。

5歳になった長男が、ある日「ママ、血がかゆい」と言い、本気で体質改善をしようと健康おたくになる。

子宮の毒をこの子は全てもらってしまったと親としての責任を感じたが、当時は、健康食品とビタミン剤とサプリメントの違いも分からず、まずは自分の体で体感して子どもにも試していった。

お水や空気や栄養、とにかく調べて納得のいく物を選択していった。当時、新生活普及協会サプリメント管理士の資格を取る。

20代で長男、30代で次男を出産し、長男の時より知識があったため、次男のアレルギーは薄くなったものの、アトピー性皮膚炎が酷かった。

男子二人の食事を手作りしていくのは大変だったが、食欲旺盛だったので作り甲斐もあった。
仕事も忙しく昼夜働いていたが、次男が完全不登校になり、仕事を制限し、食育を通してじっくり向きあう事になる。

小学校の体育で着替える時に、先生に馬鹿にされた事や、給食をずっとひとりで食べていた事、いじめがあった事はのちに聞く事になる。

好きな勉強をしに行く学校なのに時間割って誰が決めたの?と小学低学年の時に聞かれたり、何のために中学へ進学するのか?と彼の納得いく答えは当時の私では答えてあげられなかった。

自分の可能性を見つけるために学校へ行くんだよと話していたけれど、親子で地元の中学は行かない選択をした。

ひとつまみの塩を入れると甘くなる事。塩梅を味見しながら料理しながら、自分で選択していけるように、セミナーで得た情報や考え方や色々な事を子どもと共有していった。

ご飯を炊いて、おかずを作って、デザートのケーキも作って、本当は学校へ行きたいけれど朝行けなくなるのはさぼりではなく、本人が一番苦しんでいる事が理解できたが、母子で沢山傷つけられる事が多かった。

彼の笑顔を取り戻すのに半年以上かかったと思う。生きにくいと良く言っていたし、喧嘩も良くしたが、二人で映画に行ったり、カラオケに行ったり、食事を作ったり。

3.11もこの頃起こり、命についてやこれからどんな風に生きていこうかと考え、バランスよく生きていけるように色々時間をかけて話し合った時でもあった。

本人の希望もあり高校へ進学。後半は生徒会活動も積極的に参加して学校推薦で大学も進学した。

不登校時代に気を付けていた事は、朝毎日同じ時間に起こす、その後2度寝しようがそれはどうでもよくとにかく毎日同じ時間に起こして、ベランダに出て朝陽を浴びて背伸びをする事。

折に触れ、産まれて来てくれてありがとうと誇りに思うを伝え続けました。

50代

長らく別居状態だった夫と調停離婚が決まり、会社も立ち上げてこれからという時に発起人とのトラブルで、わずか15日で会社を辞める事になる。

正社員で勤務していた会社を退職していたので明日からの生活をどうしようか困惑。

更にその後、人に騙されてショックの上乗せ状態の時に続けていた自宅料理教室、友人のお店、紹介された和食の厨房、出張料理人など色々な人に助けられ感謝の50代。

時代背景もあり、もう一度マクロビオティックを勉強しようと学校へ2年通う。

60代

還暦を迎えた時、仲間たちがサプライズパーティーを開催してくれた。いつも支えてくれた友人たちの顔を見て、これからはお返し、地球へ恩返していこうと生涯忘れられない時になる。

その人らしく生きるきっかけを

皮ごと丸ごと食する一物全体のマクロビは地球環境に良いし、陰陽五行で五臓六腑が喜ぶ食事。

ケミカルな物はなるべくさけてバランスよく生きるための理論と方法を共有している。

これがダメこれが良いと○×にするのではなく、体と相談していけるように、あなたと私の体は違うので、どんな環境で何を食べて育ってきたのか細胞の記憶を聴きながら個人にカスタマイズしたフードセラピストを今年からやっている。

ご縁のある方のその人らしく生きるきっかけを、食を通じて見つけてもらえれば嬉しい。


華蓮さん、お忙しい中ありがとうございました。

華蓮さんはご自身のSNSアカウントでも情報発信されていますので、こちらもぜひご参照ください。

食育の大切さが叫ばれる中、ご自身の貴重な体験を世の中に還元したいという華蓮さんの行動力に心から敬意を表するとともに、これからも華蓮さんの動向に注目していきたいと思います(50s.online編集部)。


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