私の更年期障害|50歳頃、体力が極端に落ちてめまい頭痛に「自分の心と向き合って楽しむ事に」(生柄浩子さん)

生柄浩子

寄稿:関西在住 生柄浩子(はえづか ひろこ)さん(65歳)

私が36歳の時に、知り合いの医師から『お母さんの口内の歯肉に癌が見つかったので明日一緒に病院行ってあげてね』との知らせ。。

母に歯肉にできる扁平癌が発覚し、顎の骨を切除して歯肉を形成するために腹部から移植する10時間の手術。1ヶ月の入院に寝泊まりして付き添いました。

その後も夫の数々の病の発症や、夫婦で共にアパレル関係の仕事をしていたため、買い付けや接客全てを一人でこなしていたせいもあり、夜中の突然の過呼吸や倦怠感、白髪が急に増える等、辛い時期がありました。

その頃から身体に色々と異変を感じ始めてました。

その後も母は大腸癌手術、そして舌癌発覚と壮絶な手術を繰り返して治療の甲斐なく亡くなりました。

私自身も体重が7キロ程痩せ、体力が極端に落ち、めまい、頭痛、気圧の変化毎に横になる始末。

病院での検査結果は内臓その他は異常は無かったのですが、更年期に入っていますと診断されました。ちょうど50歳の頃でした。

その頃は身も心も疲れきり、顔を見てもシミ・シワが増え10歳くらい老けた顔付きになり、写真の中の私は私じゃないと、それ以降写真を撮るのも止めてしまいました。

そんな中、我が家は親戚に薬師寺、醍醐寺、高野山の菩提寺と小さい頃から身近に仏教の環境が有りましたので、ご縁有る密教寺院でお世話になり、大僧正様からのお導きにより色々なお話を優しく分かりやすく頂き、その数年後に正式に得度授戒のお許しを頂きました。

母親への自責の念、そして何故、私の心と身体の不調はこんなにも続いているのか?

「目に見えない困難辛苦の思い、心は目に見えないからこそ自身の心を強くしていく信心が何より大切なのです」

大僧正様から頂いた言葉で、少しずつですが現実を精神的に受け入れていけるようになり、心身ともに落ち着きを取り戻したのが55歳の頃でした。

シミ・シワに関しては、当初はスキンケア商品を購入してはあちこちと乗り替える日々でしたが、アレルギー予防改善を目指す医学、薬学、物質科学の専門の15の大学19人の大学教授により立ち上げたスキンケア開発者の理学博士とのご縁を頂き、皮膚は『衛生と保護』のみ!という事実を知り、市販のスキンケアを一切止めたところ、元来の肌力が蘇りました。

また、お洋服が好きなので、自分が着用して気分が上がるコーディネートをしたり、好きな物を食べたりと、自分の心と向き合って楽しむ事に集中していました。

私達は全てにおいて誰かのせいにしがちですが、自分の事をしっかり見つめ、責任を持って先を明るく見て進んで行く時に、必ず心と共に乗り越えていけるんだと信じます。

生柄浩子さん Profile
密教教師【僧階有】
裏千家茶道準教授
未生流華道教師
生柄浩子さんのインスタグラム

50s.online編集部では未だ十分に認知されていない「更年期障害」の具体例をご紹介することで、各家庭や職場での理解を促進するキャンペーンを行っております。

また「更年期障害」は人によってそれぞれ症状と対応が異なると言われておりますので、あくまで参照資料としてお読みいただくようお願い申し上げます。
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