韓国・梨泰院での思い出と、LGBTの存在と権利は守られるべき。

40代の頃、韓国には仕事でよく行ったものです。ブライダル業界の社長と共に、レンタルドレスの買い付けに行った際に、アンニョンハセヨとただほほ笑む係だったような(笑)。

よく、現代劇のドラマで出てくることが多い韓国のアパレル業界ですが、実際のところはドラマの比ではないほど、壮絶な競争が行われていたという印象があります。

例えば、盗作防止のために安易な撮影は一切駄目で、その許可を取る説明だけでも大変な労力でした。

そんな時の緩衝材として、カムサハムニダ、アンニョンハセヨと向こうのマダム社長たちに愛想を振るのが主な僕の仕事(笑)。

そして、仕事が終わった後は、毎度毎度の宴会騒ぎ。一次会で社長たちが帰ると、二次会に行こうとせがむ軍隊帰りの礼儀正しい若手社員たち。しかし、これが悲劇の始まりで…。

彼らが自らの手で作ってくれるのが“バクダン”という名のカクテル。

ビールの中に、焼酎やらウイスキーなどが入った物凄くアルコール度数の高い酒で、これを一気に飲み干すのが彼らの流儀。そして、ごめんなさいできる雰囲気など全くなし。

エイヤーでグイっと飲み干し、勧められるまま口にする青トウガラシが異様に辛くて、それを冷ますためにまた焼酎をグイっと煽って…。

かくして、ソウルでの夜の宴会は朝まで続く、というパターンでした。

飲む機会が多かった場所は、梨泰院(イテウォン)と明洞 (ミョンドン)だったでしょうか。ソウルタワーを目印に、その前後にある華やかな街だったような記憶があります。

そんな思い出の地である梨泰院で、収束しかかっていた新型コロナの集団感染が再発したとのニュースがありました。

その一報を目にした時、かなり愕然としたものです。やはり治療薬と予防ワクチンが無いと、完全には終息しないという現実を突き付けられたみたいで、緊急事態宣言明けの日本も覚悟しなくちゃと。

そして、目が点になったのがブラック睡眠部屋の存在。ここで感染拡大したとのことで、一体、どんな場所なのかと。

現地では“チムバン”と呼ばれる男性同性愛者が性的欲求を解消するために使う休憩所とのこと。

この“チムバン”の特徴は以下の通り。

・少人数で使う小さな部屋から、大人数が出入りする開放された空間もある

・金曜日から日曜日までは足の踏み場もないほど多くの人が訪れる

・薄暗いこれらの部屋は、匿名の男性と性行為をする空間

日本にも、いわゆる“ハッテン場”という男性同性愛者の出会いの場所は存在します。東京だと上野公園近くの映画館だったり浅草の小さなサウナだったりと。

池袋にもネットカフェを大きくしたような場所が複数ありますが、そこは女装した男性同士やノンケの男性が絡む場所だったような記憶があります。

いずれにしても、その衛生管理には厳しいものがあり、屋内であればシャワー設備は必ず存在しています。

こういう事情を知っているからこそ、今回の梨泰院でのクラスター化が残念であり、気が緩んでしまったのか、韓国の若者たちよと。

しかし、その行動そのものに問題があったのであって、彼ら性的少数者 (セクシャルマイノリティ)の存在を否定してもいい理由にはならず、これは日本韓国問わず世界共通の矜持だと思います。

マイノリティの権利が守られてこそ、その社会の奥深さが分かるというもの。

僕はGay(男性同性愛者)でもTransgender(性別越境者)でもBisexual(両性愛者)でもありません。

ましてや、Lesbian(女性同性愛者)でもなく、熟した女性しか愛せないスケベ、いやノンケ(異性愛者)ですが、彼らLGBTの存在と権利は守られるべきだと明記しておきます。

文:レオンK

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